転職 支援のこんな運用
私はたまたまサラリーマン時代に単身赴任を経験したが、単身赴任の問題は非常に危ない問題を含んでいる。
人生の後半にさしかかったサラリーマンが単身赴任すると、いたずらに自分に向かい合う時聞が増え、自分一人と対話を交わすようになる。 会社人間は孤独にもきわめて弱い。
ついつい「オレ、カラッポ」というせつない気持ちになる。 極端な話だが。
これはたまらない。 まじめで、律義で、遊びを知らない中高年の単身赴任者にノイローゼが増えるはずである。
私もそういうしんどい時期を通ったが、人によっては、非常に危ない気がする。 会社人間が自分で生き甲斐をつくらないで、会社に生き甲斐を保証してもらってきたツケがここへきてまわってきている。
そういうナルシシズムは、むしろ大胆に自分でつぶせる度胸をもたないとだめだということが、私もよくわかった。 問題を先送りしてもどうしょうもない。
会社という他人様から借りた生き甲斐は、いずれ他人様へ返済しなければならないことがわかってくる。 このことは歳をとればとるほどつらいものである。
私がTQCに時には非常に厳しい意見を述べるというのも、そこにある。 TQCはいまでも盛んだが、中高年ほどこれが二生懸命やりたがる。
全員のガンパリズムほど旧人類の好きなものはない。 ところが中高年ともなれば、そろそろ独り歩きできる訓練をしないといけない。
全員で集団登山するのではなくて、一人で山登りができる訓練をしないといけない時期である。 それがわかっていても中高年はなかなかできない。
こういうところも、自分のベテラン度とか知識とか学んできたものをアンラーニングしていかないと、新しい発想は身につかない。 人生八十年時代になれば、サラリーマンはまだまだあと何十年と現役でいるのだから、ここでもう一回、勉強をやりなおしても遅くないと、私などは思うのだが。
一専多能型の人材能力についていえば、これからはやはり一専多能型を目指しなさいと私はいいたい。 ひとつの専門を持ってなおかつ他の能力に応用が利く一専多能型である。
この道一筋、これだけの才能しかないというサラリーマンにとっては非常に厳しい時代に入ってくる。 経済の仕組みそのものが大きくかわってくるのだから。
つまり、長所も二つぐらいはいる。 私は経理しかできないとか、総務しかできないとか、生産管理しかできないとか、そういうタイプは非常にむずかしくなる。
国鉄の労働者の悲劇もそこにある。 機関車を動かすだけとか、駅の切符切りをするだけとか、それしかさせないからかえってむずかしいのである。
本人の方もまたそれしかできないというふうに自分を過少評価してしまうから、拒絶反応が強くなる。 もちろんこれまで自分のやってきた仕事に誇りをもつことは大事だが、しかし一方で、企業の求める能力の尺度など時代に応じてどんどん変わっていく、というこわい事実を認めなければならない。
自分のスペシャリストの能力を誇りにするのもいいが、それだけではなくて、他の領域、他の分野にも応用が効く能力をもつことが大事である。 むしろこれは単なる能力の問題ではなくて、心のキャパシティの問題である。
あまりに律義で真面目一方の人はそういう能力に対する拒絶反応が非常に強い。 そういう能力を磨くのにいちばん大切なのは、できるだけいろいろなタイプの人に会ったり、多方面の読書をすることである。
もともとアイデアとか発想法というのは異次元の方向から教えられるもので、ひとつの専門分野をコツコツ掘り下げていってアイデアが出る場合よりも、むしろ思いもかけなかったところからアイデアが出てくるケースが多い。 だからできるだけたくさんの人と会ったり、いろいろな情報を集めたりすることが大事である。
それが心のキャパシティの大きさをつくっていく。 だから情報がよく入ってくる人というのは聞く耳をもっているとよくいわれる。
能力も同じことである。 他の能力に対して理解が深いのは、頭の回転のよさもあるが、心のまろやかな人がわりに多い。
これからのサラリーマンにはそういう一専多能型が非常に大事である。 ただし、あまり実力主義時代を強調すると極端にこわがるサラリーマンもいるが、べつにプロ野球の選手になるわけではないし、能力について深刻に考える必要もあるまい。
TDKの素野福次郎さんなど「人様にでっち上げられる能力で十分だ」とあっさりいい切っている。 遊び好きは情報通趣味や遊びの効果もバカにしてはいけない。
趣味をもつことは生き甲斐の多様化にもなるが、それだけではない。 会社の中でしたたかに生きている人をみると、遊びの好きな人、遊びの上手な人が非常に多い。
遊びの価値は非常に大きい。 たとえば麻雀をやる、ゴルフをやる人は、実際のサラリーマンのレースでも強い。
麻雀とかゴルフとか、そういう遊びをやっていたら勝負のカンを養えるとよくいわれている。 また人の性格もよくわかるという。
しかしこれは半分ウソのようなものである。 ある優秀な経営者が「そういうことをしたり顔でいう人がいるから、私は麻雀をやらないことにしているのだ」といっている。
つまり麻雀やゴルフでわかるのは人の性格のある一面でしかない。 ぼんくら経営者ほど、麻雀やゴルフで経営がわかったなどと、馬鹿化たことをいうものである。
人間というものはもうちょっと複雑だということを甘く見すぎている。 ただ、麻雀とかゴルフとかいろいろな遊びというものもひとつの情報の場である。
情報というものは、人が持っているから、遊び好きで人と会う機会をたくさん持っている人は、基本的に情報がたくさん入ってくる。 遊びゃ趣味仲間は情報闘でもある。
また遊びをやる人は、麻雀でもゴルフでもなんでもいいが、かならずしも自分の思い通りにならないということがわかっている。 この影響力も大きい。
秀才で真面目な人が、調査とか営業とか研究開発とかで失敗するのは、一〇〇%自分が納得するものをつくろうと考えすぎるからである。 遊びの好きな人は挑戦して激しく戦うが、一方で逃げ方も上手である。
ここは引いたほうがいい、ここは逃げたほうがいい、といろいろなことを知っている。 そういう面で遊びを知っている人というのは非常に強い。
だからむしろ私はほどほどの遊び人間になることをすすめたい。 遊びの効果はそれだけではない。
文化人類学者のYさんは「遊びは真面目の活性化」であると、非常にいいことをいっている。 真面目人間の活力となるのが遊びである。
勤勉な怠惰タイプの社員ほど伸びないものである。 新しいものも吸収していないし、古いものも捨てていかないし、情報にも疎い。
えてして会社人間に勤勉な怠惰タイプが多い。 この種のタイプの社員が大いに役立ったのは、変化のない時代である。
同じことを十五年も二十年もやっていて、それで帳尻を合わせてベテランになっていく時代にはいちばん強かった。 遊びはムダだからこそいいしかし今日のような変化の時代には、このプラスがマイナスになる。
真面目さを絶えずリフレッシュしていくためにも、遊びが必要である。 また、その遊びというものを狭く考えないで、自分の好きなことをやればいい。
遊びにまで上下の順序をつけるのが滅私奉公世代のいけないところである。 読書が一流で、スポーツが二流で、昼寝が三流だとか…。
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全員で集団登山するのではなくて、一人で山登りができる訓練をしないといけない時期である。 それがわかっていても中高年はなかなかできない。
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国鉄の労働者の悲劇もそこにある。 機関車を動かすだけとか、駅の切符切りをするだけとか、それしかさせないからかえってむずかしいのである。
本人の方もまたそれしかできないというふうに自分を過少評価してしまうから、拒絶反応が強くなる。 もちろんこれまで自分のやってきた仕事に誇りをもつことは大事だが、しかし一方で、企業の求める能力の尺度など時代に応じてどんどん変わっていく、というこわい事実を認めなければならない。
自分のスペシャリストの能力を誇りにするのもいいが、それだけではなくて、他の領域、他の分野にも応用が効く能力をもつことが大事である。 むしろこれは単なる能力の問題ではなくて、心のキャパシティの問題である。
あまりに律義で真面目一方の人はそういう能力に対する拒絶反応が非常に強い。 そういう能力を磨くのにいちばん大切なのは、できるだけいろいろなタイプの人に会ったり、多方面の読書をすることである。
もともとアイデアとか発想法というのは異次元の方向から教えられるもので、ひとつの専門分野をコツコツ掘り下げていってアイデアが出る場合よりも、むしろ思いもかけなかったところからアイデアが出てくるケースが多い。 だからできるだけたくさんの人と会ったり、いろいろな情報を集めたりすることが大事である。
それが心のキャパシティの大きさをつくっていく。 だから情報がよく入ってくる人というのは聞く耳をもっているとよくいわれる。
能力も同じことである。 他の能力に対して理解が深いのは、頭の回転のよさもあるが、心のまろやかな人がわりに多い。
これからのサラリーマンにはそういう一専多能型が非常に大事である。 ただし、あまり実力主義時代を強調すると極端にこわがるサラリーマンもいるが、べつにプロ野球の選手になるわけではないし、能力について深刻に考える必要もあるまい。
TDKの素野福次郎さんなど「人様にでっち上げられる能力で十分だ」とあっさりいい切っている。 遊び好きは情報通趣味や遊びの効果もバカにしてはいけない。
趣味をもつことは生き甲斐の多様化にもなるが、それだけではない。 会社の中でしたたかに生きている人をみると、遊びの好きな人、遊びの上手な人が非常に多い。
遊びの価値は非常に大きい。 たとえば麻雀をやる、ゴルフをやる人は、実際のサラリーマンのレースでも強い。
麻雀とかゴルフとか、そういう遊びをやっていたら勝負のカンを養えるとよくいわれている。 また人の性格もよくわかるという。
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つまり麻雀やゴルフでわかるのは人の性格のある一面でしかない。 ぼんくら経営者ほど、麻雀やゴルフで経営がわかったなどと、馬鹿化たことをいうものである。
人間というものはもうちょっと複雑だということを甘く見すぎている。 ただ、麻雀とかゴルフとかいろいろな遊びというものもひとつの情報の場である。
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ここは引いたほうがいい、ここは逃げたほうがいい、といろいろなことを知っている。 そういう面で遊びを知っている人というのは非常に強い。
だからむしろ私はほどほどの遊び人間になることをすすめたい。 遊びの効果はそれだけではない。
文化人類学者のYさんは「遊びは真面目の活性化」であると、非常にいいことをいっている。 真面目人間の活力となるのが遊びである。
勤勉な怠惰タイプの社員ほど伸びないものである。 新しいものも吸収していないし、古いものも捨てていかないし、情報にも疎い。
えてして会社人間に勤勉な怠惰タイプが多い。 この種のタイプの社員が大いに役立ったのは、変化のない時代である。
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真面目さを絶えずリフレッシュしていくためにも、遊びが必要である。 また、その遊びというものを狭く考えないで、自分の好きなことをやればいい。
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